デスクワークによるお悩みについて
デスクワークによるお悩みごとには、長時間の同じ姿勢やパソコンの使用などによる体の不調や精神的なストレスが多く挙げられます。以下によく見られるお悩みを紹介します。
1.肩こり・首こり
原因:長時間の前屈み姿勢や、画面を見続けることで、首や方周りの筋肉に過剰な負担がかかります。
症状:肩や首の筋肉が硬くなり、痛みや重だるさを感じる事が多いです。
対策:ストレッチ、姿勢改善、定期的な休息。30〜60分に一度立ち上がって軽く肩や首を動かし、血行を促進させる。
2.腰痛
原因:長時間の座り姿勢や、背もたれにしっかり寄りかからない不適切な姿勢が腰に負担をかけます。椅子の高さや座り方が悪い場合、特に影響が強まります。
症状:腰が重く感じたり、鈍い痛みが走ることがあります。ひどい場合は座り続けるのが難しくなることも。
対策:ストレッチ、椅子の高さの調整。膝が90度に曲がる高さにし、背もたれにしっかり寄りかかる。
3.目の疲れ(眼精疲労)
原因:パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けることによって、目の筋肉の疲れが、視力の低下や目の乾燥を引き起こします。
症状:目がかすんだり、乾燥して痛みを感じる事があり、時には頭痛を伴うこともあります。
対策:20−20−20ルール(20分ごとに20フィート先のものを20秒間見るようにして、目の筋肉を休める。)
4.頭痛
原因:長時間の集中や、目の疲れ、首や肩のこりによる血流の悪化が原因で頭痛を引き起こします。また、ストレスや姿勢の悪さも関係しています。
症状:締め付けられるような頭痛や、ズキズキとした痛みを感じる事があります。
対策:適切な姿勢、こまめな水分補給、目の休息。
5.手や腕の疲れ・腱鞘炎
原因:キーボードやマウスの操作を繰り返すことで、手や指、前腕に過度な負担がかかります。特に不自然な手首の角度で作業する場合、腱や筋肉に炎症が起こりやすくなります。
症状:手首や指が痛み、動かしにくくなる腱鞘炎や、腕全体の疲れを感じることがあります。
対策:リストレスト、エルゴノミックデバイスの使用、定期的に行う手首や指のストレッチ。
⒍姿勢の悪さ(猫背)
原因:デスクワーク中に背中を丸めた姿勢や、前かがみの状態が続くと、体が猫背になりやすくなります。また筋力の低下や椅子やデスクの高さの不適合も原因です。
症状:背中や肩、腰に負担がかかり、痛みが出たり、姿勢の悪化によって見た目にも影響を与えます。
対策:姿勢の意識をして骨盤を立てる、背中や肩のエクササイズ、画面の高さを目の高さに合わせるなどの調整。
7.精神的ストレス・疲労感
原因:長時間のデスクワークや仕事のプレッシャー、タイトなスケジュールが精神的なストレスを引き起こします。また、座りっぱなしの生活が続くと、運動不足になり、疲れが溜まりやすくなります。
症状:イライラや集中力の低下、睡眠の質が悪くなるなど、精神的な疲労感が出ることがあります。
対策:5〜10分の休憩をとる、深呼吸、スケジュール管理やタスク分割などのタイムマネジメント、マインドフルネスや瞑想。
まとめ
その他にも、足のむくみや冷え、長時間同じ作業を続けることによる集中力の低下など不調やお悩みは多くあります。
デスクワークによるお悩みは、身体的なものから精神的なものまでさまざまです。肩こりや腰痛、目の疲れなど、長時間同じ姿勢で作業することで体に負担がかかりやすく、これらの問題を放置すると慢性的な症状につながることがあります。定期的な休憩やストレッチ、適切な姿勢の維持がこれからのお悩みを軽減するための重要なポイントになります。