肩こりに特化した施術メニューについてご紹介します。

肩や首周りの筋肉をほぐし、血行を促進することで痛みや不快感を和らげていきます。肩こりへのアプローチは、主に次の方法で施術を進めていきます。

手技療法の内容

柔道整復師は、肩や首周りの筋肉を手技でほぐし、緊張を和らげます。これは、血流が滞っている部分に手を使って圧をかけ、筋肉のコリを改善する方法です。肩こりの原因となる筋肉の硬直を解消し、柔軟性を取り戻すことで、痛みを軽減します。行う手技療法には次の7種類を用いて施術していきます。

1.指圧…指や手のひらを使って体の特定のツボや筋肉を押して刺激する手技です。圧をかけることで血行を促進し、筋肉の緊張をほぐします。特定のツボを押すことで体全体の調子を整えます。(効果:血行促進、筋肉のリラックス、内臓の働き改善、ストレス解消など。)トリガーポイント療法と類い。

2.揉捏法…手で筋肉を揉みほぐす技法で、筋肉の緊張を解消し、柔軟性を回復させます。主に筋肉に直接アプローチし、血行を良くすることを目的としています。疲れた筋肉や硬くなった筋肉を柔らかくしてリラックスさせる効果があります。(効果:筋肉のこりや疲労感に解消、血行促進、疲労回復。)

3.骨格調整…骨や筋肉を軽く動かして、ずれている骨格を正しい位置に戻す手技です。関節の可動域を改善し、骨格が原因で起こる筋肉の緊張や痛みを解消します。骨格のズレや歪みが原因で起こる肩こりや腰痛などに効果的です。(効果:姿勢改善、関節の動き改善、筋肉への負担軽減。)

4.筋膜リリース…筋膜を包んでる筋膜を緩める手技です。筋膜が癒着してしまうと、筋肉の動きが悪くなり、こりや痛みの原因となります。この癒着をリリースすることで、筋肉が正常に動けるようになります。深層筋のこりや慢性の肩こり、腰痛に効果的です。(効果:筋肉の柔軟性向上、血流改善、痛みの緩和。)

5.関節モビライテーション…関節を無理なく動かすことで、関節の可動域を広げる手技です。関節の周りの筋肉や靭帯を柔らかくし、動きの制限を解消します。関節が硬くなって動きにくい方や、肩こりや腰痛の原因が関節の動きと関係している場合に効果的です。(効果:関節の動き改善、可動域拡大、筋肉の緊張解消。)

6.トリガーポイント療法…筋肉の中で痛みの原因となる、「トリガーポイント(痛みの引き金点)」を探し、そこを集中的に刺激して緩める手技です。このポイントを押すことで、他の部分に感じてる痛みも緩和されます。肩こりや腰痛、頭痛などの慢性痛を抱えている方に効果的です。(効果:慢性痛やこりの解消、筋肉の柔軟性。)

 

7.ストレッチ療法…筋肉を伸ばすストレッチを行います。特に、硬くなった筋肉や関節の可動域を広げるために行われることが多いです。筋肉を柔軟に保つことが目的です。日常的な動きが楽になるように、筋肉をリラックスさせて柔らかくします。(効果:筋肉の柔軟性向上、疲労回復、関節の動きの改善。)

これらの手技療法を用いて、お客様の症状や状態に応じて柔軟に組み合わせて、効果的に肩こりや体の不調を改善していく施術を行います。

その他、ストレッチ指導と姿勢のアドバイスなどを組み合わせることもあります。

ストレッチ指導…施術後には、自宅でできる簡単なストレッチを教えることがあります。肩こりの予防や症状の悪化を防ぐため、柔軟性を高めるストレッチや姿勢の改善方法を指導します。これにより、筋肉が再び固まらないようにケアを継続できます。

姿勢のアドバイス…肩こりの原因として、デスクワークなどでの姿勢の悪さが挙げられます。柔道整復師はお客様の姿勢をチェックし、肩こりを引き起こさないための正しい姿勢を指導します。(例えば、パソコンのモニター位置や、椅子の座るときの姿勢を改善することで、肩こりを予防します。)